最近絵葉書をミュージックの万年筆でよく書くようになりました。ショート万年筆があったのを思い出してインクを入れました。嵌合式キャップで使い勝手が良いです。<music>のショートってあまり見かけないのでレポートします。

全長12cmです。フリクションボールが14.5cmだからかなり短い。キャップを軸に嵌めると15cmになる。
1970年代のものかな、当時のサラリーマンはみなショート万年筆をワイシャツの胸ポケットに刺してはっぱふみふみだったのだろうか。随所にレトロなデザインが感じられ興味をひきます。やわらかい波型のキャップメッキ、流線型のクリップ、四角に絞った軸、断面の装飾などなど。

首軸に傷があります。本来の刻印が薄れてきています。キャップには傷が少ない。なめらかでひんやりと手触りは良いです。
この万年筆は、かなり前に大井町の競馬場の駐車場を利用したフリーマッケットで購入したと思います。今でもやっているはずです。当時は文房具や万年筆は一部を除き人気がなくて一本500円や1000円程度でした。ガラクタ購入のついでに万年筆もダメ元で買ったりしていました。その中の一本がこれです。首軸にどうしてついたか推測できないほどの深い傷がありました。キャップの抜き差しのスレ傷はコンパウンドで取れましたが、首軸の傷はそのままです。

いつ頃の入手かはっきりしない。大井町のガレージセールで買ったような気がします。あの頃は一本1,000円ぐらいだった。
プラチナ万年筆のミュージックはこのころから2本のスリットが入っていたんですね。スリットの位置や状態は購入当時のままです。チャンスがあれば調整してもらいたいとは思っています。インクは十分に供給されますし、筆記感も好ましく太線と細線の差が大きなミュージックらしい筆跡が得られます。

発売当時は3,000円程度のようです。キャップは金属に塗装。
所有するミュージック系の万年筆の中でもっともソフトな感触です。嵌合式なのでインクを入れてからは出番が多いです。

上#3776センチュリーミュージック。中、プラチナ万年筆ショートミュージック。下、セーラー万年筆ヤングプロフィットミュージック。
ミュージック系の万年筆を並べてみました。ペン先のおおきさは随分違いますね。ショートは18金で18Kの刻印があります。プラチナの商標マークも現在のものとは違いが見られます。

上#3776センチュリーミュージック。中、プラチナ万年筆ショートミュージック。下、セーラー万年筆ヤングプロフィットミュージック。
横から見た画像です。ショートのペン芯はほかのショート万年筆と同じような構造です。

インクドバドバでペン先がいつも汚れています。
インクフローは潤沢です。紙面に盛り上がるようにインクが出てきます。

プラチナ万年筆のショートミュージックはこんなかんじで書けます。筆圧をかけるとかすれた線になってしまうけどスリットをいじる気はありません。このまま大事に使っています。
こんな感じで使っています。1)嵌合式キャップ、2)小型、の特長でとにかく気軽に使える万年筆です。この紙は古いボンド紙です。友人に書く手紙などに使っています。

どれも個性があってすばらしい。選ぶときは至福。最近はハガキを書くときにミュージックの出番が多い。
ちょっと前までは、極太の<C>の出番が多かったのですが、最近はミュージック系を選ぶことが多くなりました。悪筆であっても、はがきを書くときにペンを選ぶ楽しさが加わりました。

くらしかるなしょーと万年筆、ミュージックでした。
もし、骨董市などで見かけたら救出してあげてください。(^^)
読んでくれてありがとうございます。
コメント