宮澤賢治「雨ニモマケズ手帳」を頂いたので、使い方の参考にレポートします。
この手帳は抜粋復刻版だそうです。
岩手県花巻市の「林風舎」の発行です。
「校本宮澤賢治全集」(筑摩書房)に、資料として添付された復刻版はもっと精密で紙の風化や痛みなども再現されているようですが、この抜粋復刻版もなかなかムードがあって十分に興味深いものです。

抜粋復刻版。もう一つ昭和50年代に刊行された「校本宮澤賢治全集」(筑摩書房)に、資料として添付された精密なものがあるらしい。
大きさ、横7.5cm、縦13cmのPV装です。
「読み解き」と題した冊子が添付されていて、判別しずらい手書き文字を活字で読める手引となります。

この詩は最初「11.3」がタイトルで発表されたそうだ。青の色鉛筆で書かれています。
横書きの罫線ですが、気にもせず大きく書かれた賢治の筆跡が楽しめますね。
どのような日常で書かれたのでしょうか、想像が膨らみます。
後に書かれたのか青の色鉛筆で日付のような「11.3.」があります。

10銭の価格印。
チャイコフスキーの声が聞こえたのか。
後ろページの見返しにはチャイコフスキーといくつも書かれています。
蹄鉄かU字磁石様の図も書かれています。
興味深い。
逆さまですが10銭のゴム印がラフに押されています。

鉛筆の代わりになにか入れてある。
解説の冊子が付録。
本来なら鉛筆が刺されているところに何やら入っています。
これはなんだ?

なんか出てきた\(^o^)/
これは!!
メモが巻かれて巻物のようになっています。

塵点の劫をし過ぎていましこの妙のみ法にあひまつりしを 宮澤賢治
ひやー(^^)、さすがのものが入っています。
賢治はなにかの折に、この紙片を何度広げてみたのでしょうか。
幸せな手帳です。
@newsbunguは、気に入ったフレーズを十分な空きページにストックして行こうと思っています。
この手帳が気になる方は下記の発行元まで連絡してみてはいかがでしょうか。
読んでくれてありがとうございます。
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